コエンザイムQ10

コエンザイムQ10ってなに?

コエンザイムQ10

私たちが生きていくためには、体の機能を維持し、活動するためのエネルギーが必要です。
コエンザイムQ10は、私たちの体のすべての細胞に存在し、生命活動に必要なエネルギーを作る手助けをしており、 若々しさを保つためのカギとなる健康成分です。

エネルギー産生のサポート

私たちの体はおよそ60兆個にも及ぶ細胞で構成されており、その細胞のひとつひとつで、生命活動に必要なエネルギーを作り出しています。このエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれ、呼吸により取り入れた酸素と、食事などから摂取した栄養素(糖や脂肪、アミノ酸など)を利用して、細胞内のミトコンドリアで作り出されます。コエンザイムQ10はミトコンドリア内に多く存在し、このエネルギーを作り出す過程で重要な役割を果たしています。

エネルギー産生のサポート

つまり、コエンザイムQ10が十分にある環境ではエネルギー代謝が活発になりますが、逆に不十分な環境だとエネルギー代謝が抑えられてしまうのです。 細胞で生み出されたエネルギーは、組織や器官、臓器などの働き、また、私たちの健康にもいい影響を与えています。コエンザイムQ10は、私たちの生命活動を支え、健康な毎日を送るためのカギを握る成分なのです。

強力な抗酸化力

抗酸化力

私たちが呼吸で取り入れる酸素の一部は「活性酸素」という物質に変わり、体内に侵入した細菌やウィルスなどの病原菌、また、体にとって異物となる有害物質を分解して、私たちの体を守ってくれます。しかし、活性酸素が増えすぎると、余分な活性酸素が異物を溶かす作用を発揮して、細胞を溶解したり、刺激を加えたりして、正常な細胞にまで影響を与えてしまいます。

実はこの働きが様々な病気や老化の原因だと言われているのです。私たちの体内には活性酸素に対応する抗酸化機能が備わっていますが、その機能は加齢とともに衰えてしまいます。

抗酸化作用を持つ栄養素として、ビタミンCやビタミンEが有名ですが、コエンザイムQ10も強力な抗酸化物質として考えられています。 "錆びない体"を作るコエンザイムQ10は、私たちがいつまでも若々しく過ごすための強い味方なのです。

女性に嬉しい美肌効果

美肌効果

紫外線はシミ、しわ、黒ズミなどの原因となる肌の大敵です。コエンザイムQ10は紫外線によるダメージを抑える働きがあると考えられています。紫外線に長時間さらされると肌に活性酸素が生じます。その活性酸素は通常、体内のビタミンEと結合して、酸化するのを防いでいます。
このときビタミンEは酸化され、分解されてしまいます。しかし、コエンザイムQ10は酸化されたビタミンEを元の状態にし、再度抗酸化作用を示すと考えられています。

また、コエンザイムQ10は真皮の線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンの新陳代謝を活性化させ、活性酸素によってコラーゲンが分解されるのを防ぎます。さらに、肌の弾力の源になっているヒアルロン酸やエラスチンなどの成分を増やす作用があると考えられています。

加齢による影響

加齢による影響

コエンザイムQ10は体内で生合成できるため、欠乏症が起こることはありません。しかし、20歳代をピークに、加齢とともに減少してしまいます。
私たちの体では、心臓、腎臓、肝臓など、エネルギー代謝を盛んに行っている重要な臓器に多く存在しています。一番減少率が高いのは心臓で、ピーク時の20歳代と比べると、40歳代ではおよそ30%、80歳代では50%以上も失われてしまいます。また、皮膚(表皮)においてはおよそ60%も失われてしまうとのデータもあります。

体内のコエンザイムQ10の量が減少すると、作り出されるエネルギーの量も減少しますので、細胞の機能が低下し、結果として私たちの体の中にある組織や臓器にも影響が及んでしまいます。「疲れやすい」、「血行が悪くなる」、「風邪をひきやすい」、「肌の調子が悪い」、「息切れがする」など、加齢とともに現れる様々な症状は、体内のコエンザイムQ10の量と関わりがあると考えられています。

コエンザイムQ10を含む食品

加齢による影響

生物の多くは体内でコエンザイムQ10を生合成し、エネルギーを作り出しているため、たいていの食品にはコエンザイムQ10が含まれています。青魚には比較的多くのコエンザイムQ10が含まれていますが、中でもイワシに多く含まれ、1匹あたりおよそ5ミリグラムのコエンザイムQ10が摂取できます。

その他、牛肉、大豆、ホウレンソウ、ブロッコリーなどにも多く含まれ、私たちが食事などで摂取するコエンザイムQ10は1日あたり、およそ5~10ミリグラムだと言われています。しかし、いつまでも若々しく、アクディブに過ごすための目安として、1日あたり、およそ80~100ミリグラムのコエンザイムQ10の摂取が推奨されています。
コエンザイムQ10を過剰に摂取した場合の危険性は、比較的少ないとされています。
しかし、消化器症状(胃の不調、食欲不振、吐き気、下痢など)が報告されていることから、厚生労働省は「コエンザイムQ10を含む食品の取り扱いについて」という通知を出して、注意喚起をしています。

参考文献

  • 堀田まゆみ「コエンザイムQ10(CoQ10)の最近の話題-今、なぜ還元型が注目されているのか?-」応用薬理83(5/6):47-50 2012
  • 山本順寛「コエンザイムQ10」The Doctor's Complete Guide To Alternative Medicines2004年8月20日
  • 坂中亜衣、川崎英二「イラストで学ぶ機能成分なるほど講座 コエンザイムQ10」Nutrition Care 2013
  • 日本医師会、日本薬剤師会、日本歯科医師会「健康食品・サプリメント(成分)のすべて」2011年10月10日
  • キャサリン・E.ウルブリヒト、イーサン・M.バッシュ「ハーブ&サプリメント」2007年1月10日

コエンザイムQ10の健康情報

論文紹介

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